【2025年版】不動産営業の副業は稼げる?始め方やリアルな収入・注意点を徹底解説

作成日時: 2024.07.05 更新日時: 2025.04.13
  • コラム

FINSTAR AGENT編集部

「副業で収入の柱を増やしたい」「空いた時間や自分のスキルを活かして大きく稼ぎたい」
働き方の選択肢が広がる現在、そんな思いを持つ方々にとって「不動産営業」の副業は魅力的な選択肢の一つとして注目されています。
成果次第では高収入も期待できるこの仕事ですが、一方で、始めるにあたって知っておくべき知識や準備も必要です。

この記事では、不動産営業の副業に関して、本当に知りたいであろう情報を網羅的に解説していきます。

不動産営業の副業とは?リアルな実態と魅力

まず、副業としての不動産営業がどのようなものか、その実態を見ていきましょう。
主な業務は、個人や法人の顧客が持つ「売りたい」「買いたい」「貸したい」「借りたい」といった不動産(マンション、戸建て、土地、時には収益物件など)に関するニーズを的確に捉え、最適な取引相手を見つけて契約を成立させる仲介業務です。

この仕事が副業として注目される背景には、いくつかの魅力があります。最も大きなものは、やはり高収入の可能性と言えます。
不動産は高額な商材なため、仲介手数料も比較的高くなり、成果が収入に直結しやすいのです。また、近年のIT重説(オンラインでの重要事項説明)の普及などにより、時間や場所に縛られにくい柔軟な働き方がしやすくなった点も副業として取り組みやすい要因となっています。
さらに、不動産知識はもちろん、法律、税務、金融、交渉術といった価値の高い専門スキルが自然と身につくことも、自己成長に繋がる大きなメリットと言えます。

ただし、華やかな側面ばかりではありません。この仕事は成果報酬型が基本であり、収入は不安定になりがちです。
「誰でも簡単に稼げる」という考えは通用せず、専門知識の習得、地道な顧客開拓、そして何より顧客からの信頼を得るための継続的な努力が不可欠であることは、心に留めておくべき現実です。

副業での始め方:開業と不動産エージェントを比較

不動産営業を副業で始める方法は、大きく分けて「自身で宅建業を開業する」か「既存の不動産会社と業務委託契約を結ぶ」かの二つです。特に副業として考えた場合、どちらが現実的な選択肢となるのか、以下の比較表で主な違いを確認してみましょう。

比較項目 ①自身で宅建業を開業する ②不動産エージェントとして副業をする 副業としての現実味
初期費用 高額(数百万〜1千万円超) 低額(0円〜数十万円程度) ②が圧倒的に有利
月額費用 高額(数十万円〜) 低額(0円〜数万円程度) ②が圧倒的に有利
免許・資格 宅建業免許が必須 不要(契約する会社が免許保有済み) ②が始めやすい
リスク 高い(経営責任・資金繰り) 低い(個人の活動範囲内) ②が低リスク
自由度 高い(経営方針など) 一部制限あり(会社のルールやブランド) 一長一短
報酬率 仲介手数料の100% 50〜90%程度(契約する会社による) ①が高いが②が安定する
サポート なし(全て自己責任) あり(契約する会社による) ②が安心

この比較からも明らかなように、副業として不動産営業を始める場合、莫大な初期費用と経営リスク、煩雑な手続きが伴う「①自身で開業」という選択肢は、時間的にも金銭的にも現実的ではありません。

したがって、副業で不動産営業に挑戦する方のほとんどは、「②不動産会社と業務委託契約を結ぶ」という方法を選択したほうが安心できます。特に近年は、より独立性が高く、成果に応じた報酬を重視する「不動産エージェント」という働き方が主流になりつつあります。

不動産エージェントという働き方を深掘り

では、副業の現実的な選択肢である「業務委託(不動産エージェント)」について、もう少し詳しく見ていきましょう。
この働き方では、不動産会社に雇用されるのではなく、個人事業主(フリーランス)として、会社と対等な立場で業務委託契約を結びます。そして、その会社のブランド力、集客システム、物件情報、ノウハウなどを活用させてもらいながら、自身の裁量で営業活動を進めていくことになります。
報酬は、自身が上げた成果(仲介手数料)に応じて、契約で定められた割合を受け取る完全成果報酬型が一般的です。

「不動産エージェント」という言葉は、こうした業務委託の中でも、特に個人の専門性や自律性を尊重し、その対価として比較的高めの報酬率を設定している働き方や制度を指して使われる傾向があります。

契約する会社やプラットフォームを選ぶ際には、後悔しないためにもいくつかの重要な点を慎重に比較検討する必要があります。
まず、報酬体系、いつ支払われるのか、追加インセンティブはあるのかなどをしっかり確認しておくことが重要です。
次に、特に異業種からの挑戦であれば、研修制度や営業ツール、契約関連の事務サポートといったサポート体制がどの程度整っているかも重要です。また、初期登録料や月額のシステム利用料など、自身が負担する費用についても明確にしておく必要があります。

さらに、その会社の企業文化やブランドイメージが自分に合っているか、活動したいエリアや物件種別といった取扱領域が自身の戦略と一致しているかも考慮すべき点です。
最後に、契約期間や解除条件、禁止事項などが定められた契約内容を読み込み、理解しておくことが不可欠です。

現在、様々な企業が不動産エージェント制度を導入しており、以下では主要な不動産エージェントサービスを展開している企業をご紹介します。

FINSTAR AGENT

株式会社フィンスターが運営する不動産エージェントサービス「FINSTAR AGENT」

最大90%という業界最高水準の報酬率と、契約書類作成などのバックオフィスサポートが大きな特徴です。
仲介だけでなく買取再販も扱えるため、顧客提案の幅が広がり、高い報酬を得たい、営業活動に集中したいという志向の方に適していると言えるでしょう。

KELLER WILLIAMS

不動産エージェントのKELLER WILLIAMS(ケラーウィリアムズ)

世界的に展開する大手で、日本ではフランチャイズ形式をとっています。
所属する加盟店(マーケットセンター)によって報酬体系や費用が異なるため、個別の確認が必要です。

TERASS

不動産エージェントのTERASS

独自開発のITツールを活用した業務効率化支援に強みを持つプラットフォームです。報酬率は75%となっています。

これらはあくまで一例であり、他にも多くの選択肢が存在します。
ご自身の目標や働き方の希望に照らし合わせ、複数のプラットフォームの説明会に参加したり、資料を比較したりするなどして最適なパートナーを見つけることが成功への第一歩となります。

気になる収入と費用:リアルな数字は?

副業を考える上で、収入と費用の現実は最も気になるところでしょう。
収入に関しては、取り扱う不動産の価格や契約する会社の報酬率によって大きく変動するため一概には言えませんが、例えば3000万円の物件の仲介手数料が約100万円(税抜)だと仮定すると、報酬率が80%の契約であれば、1件の成約で約80万円(経費差引前)が報酬となります。
もし報酬率が50%なら、同条件で約50万円です。月に1件でも成約できれば大きな収入になりますが、成果が出なければ収入はゼロという月も十分にあり得る世界です。

一方、費用については、不動産エージェントの場合、開業に比べれば格段に抑えることができます。初期費用は無料の会社も多いですが、数万円程度の登録料や研修費が必要な場合もあり、月額費用も無料から数万円程度のシステム利用料や会費など発生する企業も存在します。
ただし、これら会社に支払う費用とは別に、営業活動に伴う交通費、通信費、顧客との交際費、情報収集費用などは基本的に自己負担となることを忘れてはいけません。

不動産営業を副業で行うメリット

不動産営業を副業で行うには厳しい側面もありますが、それを上回る可能性のある魅力も存在します。
まず何と言っても、成果が直接収入に反映されるため、努力次第で本業の収入を超えることも夢ではない点が挙げられます。
また、時間や場所の制約が比較的少なく、自分の裁量で柔軟に働けることも、副業として取り組みやすい大きなメリットです。さらに、日々の業務を通じて、不動産、法律、税務、金融といった専門知識や高度な交渉スキルが自然と身につくため、自身の市場価値を高めることにも繋がるでしょう。

加えて、顧客や同業者、関連業者など、多様な人々との出会いから人脈が広がることも、将来的な財産となり得ます。そして、もしあなたが営業や接客、マーケティングなどの経験をお持ちであれば、それらの既存スキルを存分に活かせる場面が多いことも魅力の一つです。

覚悟すべきデメリットと注意点【対策も解説】

魅力的なメリットの裏側には、必ずデメリットや注意すべき点が存在します。これらを事前に理解し対策を考えておくことが、挫折を防ぐために重要です。

まず、収入が不安定であることは最大のデメリットかもしれません。
成果が出なければ収入はゼロであり、月によって収入が大きく変動することを覚悟しなければなりません。対策としては、最初から副業収入に依存せず、本業の収入を生活の基盤と考えること、そして一喜一憂せずに長期的な視点で活動計画を立てることが肝心です。

次に、時間確保と自己管理の難しさがあげられます。
本業がある中で副業の時間を捻出し、それを継続するのは容易ではありません。また、自由度が高い反面、自分自身を律して計画的に行動する必要があります。対策としては、週にどのくらいの時間を副業に充てるか具体的に計画しタスクに優先順位をつけること、そして集中できる環境を整えることが挙げられます。

また、不動産市況や関連法規、税制は常に変化するため、継続的な学習が不可欠である点も忘れてはいけません。
業界ニュースを常にチェックし、研修や面談などに積極的に参加するなど、知識をアップデートし続ける努力が求められます。

さらに、コンプライアンス意識も極めて重要です。
宅地建物取引業法をはじめとする関連法規を遵守することは絶対であり、違反行為は信用失墜だけでなく、法的な罰則を受けるリスクもあります。常に誠実な対応を心がけ、不明な点は必ず確認する姿勢が求められます。

不動産営業の副業で成功するための5つの秘訣

限られた時間の中で効率的に成果を出し、副業として不動産営業を成功させるためにはいくつかの秘訣があります。

一つ目は、自身の強みを活かせる得意分野を持つことです。
全ての物件やエリアをカバーしようとするのではなく、例えば自身の居住エリアや、これまでの経験が活かせる特定の顧客層(例:同年代のファミリー層、特定の職業など)にターゲットを絞り、その分野での専門知識を深めることが、効率的な成果に繋がります。

二つ目は、常に顧客視点を忘れないことです。
自分の利益だけを追求するのではなく、顧客の状況やニーズに真摯に耳を傾け、最適な提案を心がけることが長期的な信頼関係を築き、紹介やリピートという形で返ってきます。
「この人から買いたい」「この人に任せたい」と思ってもらえる人間関係を築くことが何より重要です。

三つ目は、徹底した時間管理と効率化です。
副業で使える時間は限られています。事前に計画を立て、優先順位をつけて行動することはもちろん、ITツール(顧客管理システム、オンラインコミュニケーションツールなど)を積極的に活用し、移動時間や事務作業にかかる時間を削減する工夫が求められます。

四つ目は、地道な人脈構築と情報発信です。
友人、知人、元同僚など、自身の既存ネットワークを大切にし、信頼関係を基盤としたアプローチを心がけましょう。
また、SNSなどを活用する際も、単なる宣伝ではなく、役立つ情報提供などを通じて見込み客との関係性をじっくりと構築していく視点が有効です。

五つ目は、変化に対応し、学び続ける姿勢です。
不動産市場のトレンドや新しい法律や制度、効果的な営業手法など、常に新しい情報を吸収し自身の知識やスキルをアップデートし続ける柔軟性が、変化の早いこの業界で生き残るためには不可欠といえます。

まとめ

不動産営業の副業は、高収入や柔軟な働き方といった大きな魅力を持つ一方で、成果を出すためには相応の努力、知識、そして覚悟が求められる世界です。
「楽して稼げる」というイメージだけで飛び込むのは危険ですが、その特性をよく理解し、しっかりとした戦略と計画を持って臨むならば、あなたのキャリアや収入に大きなプラスをもたらす可能性を十分に秘めています。

副業として始める場合、リスクや初期投資を考えると不動産エージェントという働き方が最も現実的で賢明な選択肢となるでしょう。そして成功のためには、自分に合ったプラットフォームを選び、専門知識を学び続け、顧客と誠実に向き合い、限られた時間を有効に使う工夫が不可欠です。

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