宅建士資格を活かした副業は何ができる?おすすめの副業と始め方について解説

作成日時: 2024.06.20 更新日時: 2024.11.29
  • コラム

FINSTAR AGENT編集部

世の中には様々な資格がありますがそんな中でも特に人気な国家資格である宅建士という資格をご存じでしょうか?正式名称を宅地建物取引士といい、不動産業界では重要な資格の一つとされています。今回はそんな宅建士とはどういった資格なのか、そして宅建士資格を活かして副業収入を得られる方法を解説していきます。

宅建士はどういった資格なのか取得難易度は?

宅建士はどういった資格?

まず宅建士という資格について解説していきます。先述の通り正式名称は「宅地建物取引士」といい年間20万人以上もの方々が受験する国内最大規模の国家資格とされています。

宅建士は不動産取引の専門家としての資格で売買仲介や賃貸仲介において専門の知識を持っていない顧客のために「不動産の広さ」「登記について」「水道・電気・ガスの供給施設」「キャンセル時の取り決め」など契約約款においても大切な部分「重要事項の説明」を行うことが許されます。

逆を言えばこの重要事項の説明は宅建士有資格者のみが行える独占業務という事になります。これは未然のトラブルや取引後の問題が起きないように行うものとなり、35条書面(重要事項説明書)という書面を説明するものとなります。

さらに37条書面(契約書面)という書類もあり、その両書面に記名ができるのも宅建士のみの独占業務となります。
ここで35条書面(重要事項説明書)とさらに37条書面(契約書面)にはそれぞれどのような内容を記載しないといけないかを表にしたものを見ていきたいと思います。

〇:記載必須 △:定めに応じて記載 ×:記載の必要なし

記載内容 35条 37条
代金・交換差金・賃貸の額・支払時期・支払方法 ×
移転登記の申請時期 ×
物件の引き渡し時期 ×
天災その他の不可抗力による損害の負担(危険負担) ×
瑕疵担保責任の内容 ×
租税その他公課の負担 ×
契約の解除
損害賠償額の予定・違約金
代金・交換差金以外の金銭の額・目的
代金・交換差金に関する貸借のあっせんが不成立のときの措置
瑕疵担保責任の履行に関する保証保険契約その他の措置

参考:資格取得サービスフォーサイトコラム「35条書面とは?|わかりやすく宅建・宅地建物取引士の解説」

このように不動産知識がなければ分からない内容も多く、不動産取引において非常に重要な書面が35条書面と37条書面でありその読み上げや責任の所在を明確にするための記名が許されているのが宅建士となります。

宅建士資格の取得難易度は?

不動産取引において重要な資格である宅建士資格ですが取得難易度はどの程度なのでしょうか?

宅建士試験の合格率は平均で約15%~18%となっており、1問1点の50問中35点前後が合格ボーダーラインとされているので70%以上の正答率が求められます。
数値だけで言えば同じ国家資格であり合格率5%前後の司法書士や10%前後の行政書士よりも合格率は高いといえます。

過去10年間の合格者データはこのようになっています。

年度 受験者数 合格者数 合格点 合格率
平成26年度 192,029人 33,670人 32点 17.5%
平成27年度 194,926人 30,028人 31点 15.4%
平成28年度 198,463人 30,589人 35点 15.4%
平成29年度 209,354人 32,644人 35点 15.6%
平成30年度 213,993人 33,360人 37点 15.6%
令和元年度 220,797人 37,481人 35点 17.0%
令和2年度(10月) 168,989人 29,728人 38点 17.6%
令和2年度(12月) 35,261人 4,610人 36点 13.1%
令和3年度(10月) 209,749人 37,579人 34点 17.9%
令和3年度(12月) 24,965人 3,892人 34点 15.6%
令和4年度 226,048人 38,525人 36点 17.0%
令和5年度 233,276人 40,025人 36点 17.2%

参考:一般財団法人不動産適正取引推進機構「試験実施概況(過去10年間)」

最新の実施状況である令和5年度での試験合格率は17.2%、合格点は36点となりました。

宅建士資格は他の国家試験とは異なり受験資格がないことが特徴で、司法試験の法科過程の修了や医師免許の医学部過程の修了といった制限がありません。
不動産業界の採用過程で入社後宅建資格取得を強く勧められることなどから勉強をしっかりとできずに受験する方も非常に多く、それが合格率に影響しているとも言われています。

逆を返せばしっかりと勉強し試験に臨めば十分に合格できる可能性がある資格であるといえます。
宅建士について十分に理解できたところで、この資格を活かせる副業を紹介していきます。

宅建士資格を活かせる副業6選

宅建士という資格について解説させていただいたのでここからは宅建士資格を有効活用できるおすすめの副業を紹介していきます。

不動産エージェントの「FINSTAR AGENT」

株式会社フィンスターが運営する不動産エージェントサービス「FINSTAR AGENT」

不動産エージェントサービスに登録し、仲介業務を担うこともお勧めできる副業の一つです。

宅建士の資格があれば事業所を立ち上げることも可能ではありますが事務所の用意や年間の維持費税金など手間と資金がかかります。

そこで不動産仲介会社に所属するのが一番オーソドックスな方法ではありますが一般的な不動産仲介会社では副業レベルの募集を行っている会社はあまり多いくはありません。

そこで今回お勧めするのが不動産エージェントサービスの「FINSTAR AGENT」です。
FINSTAR AGENTは就業時間の規則や出社義務、ノルマなどが一切なく自分の働きたい時に働くことが可能です。

さらにFINSTAR AGENTでは煩雑なバックオフィス業務などの作業をサポートチームが行ってくれるので不動産仲介業務において非常に時間を取られてしまう書類作成などの時間を必要としません。

報酬は不動産仲介業界の中でも非常に高く、売り上げ利益から80%が報酬と受け取れる仕組みとなっています。

不動産仲介では400万円を超える物件の仲介手数料は最大で売却価格の3%+6万円と法律で定められているのですがこの数式に当てはめて3000万円の物件の取引を成立させた場合、76万8000円の収入を得ることができます。

業務委託契約のため固定給はありませんが取引を成立させれば大きい副収入が見込めます。

自分のペースで且つノルマ無しで働き、取引が成功したらとても大きい収入が見込める点で副業としてはベストであるといえるでしょう。

WEBライティング・監修

まずはWEBライティング・監修です。WEBライティングとはネット記事の作成や監修することを指し、不動産関連の記事は常に需要が高いジャンルなので仕事が多く依頼されています。

そして記事作成において豊富な知識が武器となり宅建士資格がある方が受注機会に恵まれます。

WEBライティングは文字数単価で依頼料が算出されるのが駆け出しの場合1文字0.5円ほどとなり実績を積んでいくことが重要になります。
宅建士資格者であることにより優遇された単価でお仕事を受けられる場合もあり、月に3,000字ほどの記事を10本作成して5万円ほどの副収入を得られる場合もあります。
また、文章力に自信がない場合はネット記事の監修を行うという方法もあります。

宅建士として記事内の不動産知識に誤りがないかのチェックを行うことで報酬を得られます。こちらであれば文章作成をしないので知識だけを武器に手軽に仕事を行うことが可能です。

参考:不動産向けライティングサービス「Craudia」

不動産投資

次にご紹介するのは不動産投資です。不動産の賃貸大家などになり定期収入を得るのが不動産投資となりますが、本業での収入が安定していれば金融機関からの借り入れにより初動資金を得て投資も行えますし宅建士としての知識は不動産投資を行う上で大きいアドバンテージになります。

投資の収入は基本的に運用する物件の利回りをもとに計算されるので取得した物件の利回りで収入は大きく変動します。さらに不動産では天災のリスクや空室リスクを考慮する必要があるのでその点を宅建士としての知識でカバーしていけるといいでしょう。

YouTuber

YouTuberも実は宅建士と相性のいい職業となっています。

どういった業務内容かというと、宅建士は先ほども解説したとおり年間約20万人もの方々が受験する人気国家資格なので勉強をしたい方がとても多い傾向にあります。その観点から、YouTubeで宅建の資格勉強方法やポイントを解説した動画の投稿や配信を行うという内容です。

本業に障らないように顔を出さずにイラストやテキストのみでもいいですし、顔を出しての配信で信頼性を取りに行くのも効果的です。

YouTubeではチャンネル登録者数1,000人超、直近一年での投稿動画の総再生数が4,000回を超えるとチャンネルの収益化が可能で、一部の突発的に人気が出たチャンネルを除けば収益化までは一年ほどかかると言われているので地道な下積みに耐えられるか人気コンテンツを発信する発想があればその後は安定して収入を見込めるといえるでしょう。

参考:マジでイケてる宅建講座【ゆーき大学】「【宅建】宅地建物取引業とは?をわかりやすく解説(宅建業法①)」

宅建講師

宅建は受験数の多い人気資格のため予備校に通って勉強をする方も多いです。そのため宅建講師として宅建士資格所有者はとても需要が高くなっています。

予備校や家庭教師としての勤務だと副業としてやっていけるのかと感じる方もいるかもしれませんが、宅建資格の受験希望者は大半が日中に仕事をしている社会人の方のため予備校の授業や家庭教師としての授業も夜間が人気となっています。そのため、本業の傍ら夜だけ副業として働く宅建講師として働きやすくなっています。

最近ではオンライン授業なども活発なためリモートでの就業も可能で、時給は予備校講師が3,500円前後、家庭教師が2,500円前後が相場となっています。

週末宅建士

週末宅建士はまさに宅建士資格をフル活用する副業です。週末宅建士は宅建士の解説でも触れた独占業務の代行を行うアルバイトで宅建士が足りていない宅建事業者などが募集をしていることがあります。

そのため土日や繁忙期を中心に募集されていることが多く、週末宅建士という呼び名が使われるようになりました。リモートなどでIT重説のみを行い終了という業務が多く、時給の相場は900円~1,500円ほどと高額とは言えませんが休日に少しだけ副業したい方などにはちょうどいい働き方になっています。

参考:転職サイトindeed土日宅建士募集ページ

まとめ

今回は宅建士資格の解説と宅建士資格を活かせるおすすめの副業をご紹介していきましたがいかがでしたでしょうか?

人気資格である宅建士資格をただ所有しているだけで活かせていないという方がいましたら是非この機会に副業を始めてみてはいかがでしょうか?

最後にご紹介させていただいた「FINSTAR AGENT」ではご都合に合わせて日時予約可能なオンライン説明会を開催しています。

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少しでも気になった方は是非お気軽に参加されてみてはいかがでしょうか?